世にも美しい数学入門
藤原正彦(ふじわらまさひこ)、小川洋子(おがわようこ)著
ちくまプリマー新書
とても簡単な本、半日もかからずに読み終った。
数学者は「数学」をどう感じているのか?
著者の数学者藤原氏は、
「数学はただ圧倒的に美しいですから」という。
「それだけでいいのだ」と思った。
美しいものをなぜ美しいのか説明するのは野暮だと思った。
藤原氏数学は、とくに美しい数学は、すぐには役には立たない。
役に立たないから偉いとまで言う。
あぁここまで独善的でよいのか、究極的な美しさはそれまでも許されてしまうのです。
美しさには存在の理由などたしかに必要ない。
そんな説得力が美しさにはあります。
小生はまだまだ修行が足りないので、
目に写る美しさに引き込まれますが、それでもいい。
その美しさに理由など必要ありません。
ちなみに、小川洋子さんは「博士の愛した数式」の著者です。
Amazon.com
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480687114/qid=1151462313/249-1434028-8192310
2 件のコメント:
こんばんは。BOOKナビシリーズ面白いですね。3冊とも初めてです。どうも話題の本に疎くて…。山岸先生には、あるコラム以来、難解なイメージを持っています。『世にも美しい数学入門』は、引力のある表現で、ちらっと読みたくなりました。でも簡単って、ご専門にもよるのでしょう?
書物の内容と同じくらい装丁を気にします。英国の詩人J.Keatsいわく、Beauty is truth, truth beauty (美は真なり、真は美なり) ある服飾デザイナーによると「優雅さは美にまさる」そうです。
昨夏、S・ジョブスのスピーチ写真が「デザイナー」に見えました。PART3とPART6の末尾、それにPART5の"Remembering that I'll be dead soon is the most important tool I've ever encountered to help me make the big choices in life." を色分けして保存しています。いつからか私は「最善の防御策」とは、「人生の中で憶えていたいことだけを心にとどめること」と思ってきました。
>ハニーm さん
BOOKナビというより、読んだ本の感想を気のみ気のまま書いています。
「簡単って、ご専門にもよるのでしょう?」、そうかもしれませんし、そのときの僕の気分だったかもしれません。気になったら本屋でちょっと手にとって見てみてください。
「最善の防御策」それはひとそれぞれで、またそのひとのそのときの状態にもよりますね。
ジョブスが卒業式で話したことだから、今の僕にはよいと感じたのかもしれません。それとジョブスというおじさんが単純にカッコいいからよいと感じたのだとも言えます。彼のヒューマニティーが好きです。
コメントを投稿